柚希礼音 退団会見でファン思い涙ぐむ

退団会見で時折涙を浮かべた柚希礼音=大阪市内
3枚

 宝塚歌劇団からの退団を19日に発表した星組トップスター柚希礼音が20日、大阪市内のホテルで会見し、「宝塚100周年を盛り上げたいと思い、微力ながら尽くした」と退団の理由について語った。今後については未定という。ファンへの言葉を求められると「本当に愛をもらった」と涙ぐんだ。

 柚希は真っ白なスーツに身を包んで会見場に現れた。いつから退団を意識したかという質問に、「(トップの)お披露目公演の時から意識しました。トップになったからにはいつか辞めるんだなと」などと話し、トップに就任した09年から考えていたことを明かした。

 退団を決めたきっかけについては「宝塚100周年です。盛り上げたいと思っていました。微力ながら力を尽くせたと思う。100周年を迎えてそろそろ…」と話し、劇団の節目に自らの引き際も重ねた。

 柚希は6年という長期に渡ってトップスターとして星組を引っ張った。そのことについて問われると「100周年にむかって頑張ってきましたが何度もくじけそうになった。でも、振り返ればあっという間。120%頑張ったと思いますが…どうでしょうか」と笑いながら振り返った。

 退団後の活動については「どうしましょう。宝塚がすべてだった。退団までは宝塚がすべてのままでいこうと。その後は考えます」と話し、女優への転身については「私が女性というのもどうでしょう。男役をまっとうしたい」と厳しい目つきで語った。

 また、結婚についても問われると柚希は笑顔を見せ、「それを聞かれなかったらどうしようかと…」と微妙な女心をのぞかせたものの、「ないです」とあっさりと否定した。

 にこやかに答えていた柚希だが、ファンに伝えたいことはという質問に一転して涙ぐんだ。両目は瞬く間に涙で光り、「ファンの皆様には本当に愛をいただいた。本当に…。努力し続けてきて良かった。(来年の)5月10日まで頑張りたい」と東京宝塚劇場での公演に全力を尽くす覚悟を見せた。

 柚希がトップを務めた期間は6年。2000年以降では和央ようかの6年1カ月に次ぐ記録となる。

 柚希は大阪市出身。1999年に初舞台を踏み09年6月から星組トップを務めた。来年5月10日、東京宝塚劇場で行われる「黒豹の如く」「Dear DIAMOND!!」の千秋楽が最後の舞台となる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス