低俗批判受けた「LIFE!」の舞台裏

 女優・西田尚美が10日、NHK「土曜スタジオパーク」に生出演。一部の国会議員による“NHKのバラエティーは低俗”発言を逆手にとったコントがインターネット上で反響を呼ぶなど、話題の同局のオムニバスコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」(木曜、後10・00)の魅力と舞台裏を語った。

 西田がレギュラー出演する「LIFE」はウッチャンナンチャンの内村光良がメインで出演。8日の放送では内村がNHK勤続40年超の“ゼネラル・エグゼクティブ・プレミアム・ディレクター”、つまり超古株ディレクター・三津谷寛治に扮し、何かにつけて「NHKなんで」と必要以上に制約をつけ、硬すぎる演出を要求するコント「NHKなんで」が放送された。

 3月の衆院総務委員会では、日本維新の会の中田宏衆院議員が「NHKの番組が低俗になっていないか」と「ケータイ大喜利」「コントの劇場」「七人のコント侍」の3番組をやり玉に挙げ、「ドタバタ暴れて人の頭を叩いて笑いを取るようなものではなく、地域性や日本の歴史文化をひもとき、若い人が関心を持てるような番組にしてほしい」と持論を展開し、ネット上では賛否両論が巻き起こった。

 8日に放送された「NHKなんで」は、明らかに中田議員の批判を逆手に取ったネタ。ココリコの田中直樹が司会を務める新バラエティー番組のリハーサルという設定で、内村扮する三津谷ディレクターが登場し、「非常な低俗な雰囲気、これはまずいですね。NHKなんで」「NHKには『日本各地の地域性や、さまざまな歴史や文化をひもとくような番組』を放送する義務がある」「NHKらしい良い番組にしたいと思います」と口火を切る。

 そして、「いくら怒ったからといって、人の頭をバコバコ叩くのはやめていただきたい。NHKなんで」「NHKにおもしろはいりません」「ギャグはNHKにはいりません。民放でやってください」と次々とバラエティー色を排除する注文をつけ、番組内容を変更していく。

 また、演出変更に難色を示した田中に「田中氏、あなた、大河や朝ドラに出演したことは?」とたずね、田中が「ないです」と答えると、「では、主演で考えておきましょう」と切り返し、言うなりにさせるなど、生々しいやりとりも話題を呼んでいた。

 内村は同コント前のトークコーナーで「この(三津谷ディレクター)キャラクターやりたかったの。このキャラクター大好きなの」「これは好きです。自分、好きっす」と珍しく強調していた。

 8日の放送後は「噛みついた国会議員がみじめ過ぎるくらい秀逸な返し技」「インパクトあった。皮肉がきいてて面白い」などと書き込みが続くなど、大きな反響を呼んでいる。

 10日の「土スタ」に出演した西田は、番組を引っ張る存在の内村について「すごく優しい。何でも許してくれるというか、腰が低いというか。キリキリしてないので現場が(やりやすい)」と絶賛。現場ではそれぞれが台本を読んで練習しているが、その場の空気を読んでいつも内村が、「せりふ合わせしてもらってもいいですか」と声をかけてくれることが助かる、と心遣いにも触れた。

 また共演する田中やドランクドラゴンの塚地武雅について「リハーサルと本番でグッと変わりますね」と驚き、「特に田中さんは本番でキャラ変えたりするので、びっくりします。(現場は)本当にライブ感がある」と明かした。

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