ポール、熱唱2時間30分ノンストップ

 元ザ・ビートルズのポール・マッカートニー(71)が11日、大阪市の京セラドーム大阪で、11年ぶりとなる日本ツアー「アウト・ゼアー・ジャパン・ツアー」の初日公演を行った。

 2時間30分、ほぼノンストップで歌い続け、最後はビートルズ時代のアルバム「アビー・ロード」から「ゴールデン・スランバー~キャリー・ザット・ウェイト~ジ・エンド」のメドレーで締めくくると、客席を埋めた3万6000人からは感激にむせび泣く声も響いた。

 全37曲中、ビートルズ時代の曲は23曲。音楽界に君臨し続ける“レジェンド”は年齢を感じさせない姿で大阪に降臨した。自身が作曲したジョン・レノンへの追悼歌「ヒア・トゥデイ」の前には「コレハ、ジョンノタメ…」と述懐。ジョージ・ハリスンが作曲した「サムシング」の前には「ツギハ、ジョージのキョク…」と日本語で紹介し、ビートルズから始まる自身の歴史を振り返るように声を絞り出した。

 1曲目には、過去のツアーでは演奏したことがない“幻の曲”とされる「エイト・デイズ・ア・ウィーク」を披露。今年10月発売のアルバム「NEW」の収録曲も歌うなど、71歳にしてさらに進化を怠らない姿も見せつけた。

 11年間待ちわびた日本のファンへ“おもてなし”の心も忘れてはいない。日本語で「マイド、オオサカ、タダイマ!」と挨拶。「ニホンゴ、ガンバリマス!エイゴノホウガ、トクイダケド…」と笑わせた。アンコールでは、日本の国旗を持って登場。英国国旗を持ったバンドメンバーとステージ上で“日英友好”の旗を振った。

 大がかりな演出はなく、自らの歌と演奏で“真っ向勝負”。MCは宣言通りの“日本語ペラペラ”とはいかなかったが、ステージ脇の大型ビジョンに日本語の字幕を表示するなど、サービス満点のステージだった。

 ポール・マッカートニーの日本ツアーは11年ぶり5回目。今回は今年5月にスタートした世界ツアーの一環で、この後12日も大阪で公演し、福岡、東京でも行われる。

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