岩谷時子さん死去「愛の讃歌」手がける
越路吹雪さんが歌った「愛の讃歌」や加山雄三さんの「君といつまでも」など多くのヒット曲を手掛けた作詞家の岩谷時子(いわたに・ときこ=本名トキ子)さんが25日午後3時10分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。97歳だった。通夜、葬儀・告別式は近親者のみで行い、後日「偲ぶ会」を開く予定という。
岩谷さんは1939年に宝塚歌劇団出版部に入り、越路さんと親交を深めた。その後、51年に越路さんとともに東宝文芸部に移籍。マネジャー兼作詞家として越路さんとコンビを組み、「愛の讃歌」「ラストダンスは私に」など海外のヒット曲を訳詞した。
ザ・ピーナッツが歌った「ふりむかないで」、ピンキーとキラーズ「恋の季節」、郷ひろみ「男の子女の子」など数多くの作詞を手掛けた。
生涯で残した作品は3000曲以上。ミュージカル「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」などの訳詞を手がけた。64年には女性として初めて日本レコード大賞作詞賞を受賞した。