佐藤浩市 三国さんの死覚悟していた
映画「釣りバカ日誌」シリーズなどで活躍した俳優の三国連太郎(みくに・れんたろう、本名佐藤政雄=さとう・まさお)さんが14日午前9時18分、急性呼吸不全のため東京都稲城市の病院で死去し、息子で俳優の佐藤浩市(52)が15日、東京都内で会見した。
佐藤は目を赤くして会見場に現れた。三国さんの死が明らかになるのが1日遅れたことについて佐藤は、生前三国さんが「(自分が死んでも)誰にも知らせるな。葬儀は密葬で。戒名もいらない」と言い残していたことを明かし、「できれば骨になるまで皆さんにお話することは避けたかった」と声を詰まらせながら話した。
三国さんは元気にしていたが13日の夕食後、嘔吐(おうと)。翌14日朝も食事中に嘔吐し、血圧も上昇。そのまま帰らぬ人になった。佐藤は自宅にいて死に目には会えなかったが訃報を受けてすぐに病院へ向かった。対面したときについて「妙な言い方だが悲しいという思いはなかった。ここ数年で一番、凛(りん)とした顔に見えた。三国の威厳があった」と振り返った。また、「三国は90ですし、いつかこうい知らせが来るとは覚悟していた。ちょっと不思議な感じ」と涙をこらえるように厳しい表情で話した。
