樹木の主治医「転移は全身13カ所」

 最優秀主演女優賞を受賞した8日の日本アカデミー賞授賞式で、「全身がん」を衝撃告白した女優・樹木希林が14日、テレビ朝日系「ワイド!スクランブル」のインタビューに「全身がん」は「乳がんを切って(05年)その後からよ、何年も前から」と告白した。

 主治医で、鹿児島県のUASオコロジーセンター・放射線治療の植松稔医師が同番組の取材に応じ、がんは全身13カ所に転移していたことを明かした。

 04年に乳がんが発覚し、05年に乳房の全摘出手術を受けた樹木。植松氏によると、07年にがんが再発し、リンパ節などに転移していたことが判明。08年に最新の放射線治療という『四次元ピンポイント照射』治療を受けた。

 しかし、その後、リンパだけでなく、骨、副腎など全身13カ所に転移していることが判明。10年に2回目の四次元‐治療を受けたという。

 植松氏によると、現在、樹木は半年に1回、検査を受けており、昨年秋の検査では「がんは(今のところ)全部消えている」(植松氏)とも。一方で、これで完治と呼べるものでもなく、植松氏は「これから先、また(転移が)出てくるかもしれない。それは検査してみないと(分からない)」と話した。

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