西田敏行、舞台挨拶で涙「津波が憎い」
俳優・西田敏行(65)が19日、都内で主演映画「遺体 明日への十日間」(23日公開)の完成披露試写会に出席した。
東日本大震災で遺体安置所となった岩手県釜石市の体育館を舞台に、多くの遺体と向き合った人々を描いた作品。地元ボランティアを演じた西田は「まるで現場を追体験してるようでした」と話した。
撮影中はせりふを言っているのが自分なのか(役の)相葉常夫なのか分からなくなる不思議な感覚を味わったという。「『釣りバカ日誌』でお世話になった釜石市の方々を思うと、西田敏行として台本にない『津波が憎い』というせりふが出てきました」と涙。あらためて震災を風化させてはいけないという思いを強くしていた。
