橋下市長、全柔連の対応を痛烈批判

 大阪市の橋下徹市長が31日、ロンドン五輪女子代表を含む15人が園田隆二監督と男性コーチから暴力やパワーハラスメントを受けたと告発した問題に対し「他人を竹刀で叩くなんて許される問題じゃない。本当に日本はスポーツ後進国だ」と痛烈に批判した。大阪市役所で開いた定例会見で記者団の質問に答えた。

 同市長は大阪市立桜宮高校の男子生徒自殺問題を受け、スポーツ指導における暴力排除を訴えている。その規範となるべき五輪代表で起こった問題に橋下市長は「スポーツの現場でなかったら完全な暴行。家庭内(のしつけ)であっても虐待通報されますよ。自分への反省も込めて言うが、スポーツ界は極めて特殊だ。皆が“あの愛のムチがあったから成長できた”とかいう考え方を改めないとダメだ」と語った。

 会見では記者団に「僕が今、皆さんにしょうもない質問をするな、指導だなんてビンタしたら、大問題で、即刻辞任ですよ」とも。

 全日本柔道連盟が昨年9月下旬に受けた第1報を非公表で処理したことには「対応がもう混乱回避しようとしてグダグダ」と批判。あくまで「僕は部外者」としてあるべき対応策に関しては言及を避けたが、前日30日の段階で、全柔連が園田監督の続投を明言したことには「何も変わらないんじゃないですか柔道連盟は。組織はトップがきちんと判断を下さないと、ほとんど何も変わりませんよ」と断じた。

 桜宮高校への対応については「多少の混乱はあるだろうが、僕は柔道連盟のようなグダグダにはしない」と語気を強めた。

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