高岡蒼佑 恩人・若松監督の死に涙ぐむ

 今月12日に交通事故に遭い、17日に死去した若松孝二監督(享年76)の通夜が23日、都内で営まれ、井浦新(38)、高岡蒼佑(30)、佐野史郎(57)ら約800人が参列した。遺作となった「千年の愉楽」(来春公開予定)に出演した高岡は「おやじよりもおやじらしい人だった」と突然の別れに涙ぐんだ。

 ツイッター騒動や事務所移籍問題、女優・宮崎あおいとの離婚など、役者業を離れた場で騒がれる高岡に、若松監督が「1人で戦っている面白いやつがいる」と手をさしのべ出演が決まった経緯を時おり涙で言葉を詰まらせながら明かし、「監督はいつも褒めてくれた。『お前は大丈夫だ』と言ってくれた監督の言葉を感じて、前を向いて恩返ししていきたい。これからの自分次第だと思う」と恩人の遺影に誓った。

 祭壇は、監督が好きだった黄色の薔薇とカーネーション約3000本で装飾が施された。若松監督の飲み仲間だったという奥田瑛二(62)は「近年の尋常じゃない多作は、生き急いでいたのかと思ってしまう」と、早すぎる死を悼んだ。

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