イジメ被害者の中川翔子、徹底追及訴え
タレント・中川翔子が17日、自身のブログで昨年10月、同級生からいじめを受けた市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が飛び降り自殺した事件について、「加害者の人権ばかりが優先されるけど被害者は人権を踏みにじられて、命までなくしてしまった」「加害児童たちの、遊びのつもりだった、そんなことがまかりとおるなら暴行恐喝など世の中の犯罪も遊びですまされることになる」と激しい口調でコメント。真実を隠蔽することなく、徹底的に追及し、明らかにしてほしいと強く訴えた。中川は中学時代にイジメを受けていたことを、過去に告白している。
10年に発売された漫画「中川翔子物語~空色デイズ~」の中では、学生時代にいじめられたことを告白した中川。中学時代、修学旅行で絵を描いていると、「絵なんか描いてんじゃねえよ。キモイな!」と言われたり、友達がいないことを悟られないように休み時間にはロッカーで教科書を入れ替えて忙しいフリをしていたことなど、“自伝”にはイジメ被害体験が隠すことなく描かれている。
10年9月の発売イベントで中川は、「思春期に出合う漫画の言葉やシーンは人生に残る。ネガティブだった私が、どん欲に夢を持ってポジティブになれた。(イジメは)一生忘れないが、好きなことをして何が悪い、と今は思う。キモイとか言われても、一生ってその毎日しかないので、好きなことをしていきたい」とイジメ被害を乗り越え、前向きに生きていることを笑顔で語っていた。
17日、ブログにつづった言葉は、自らが“イジメ被害者”だったからこその、心の叫びだった。「加害児童たちの、遊びのつもりだった、そんなことがまかりとおるなら暴行恐喝など世の中の犯罪も遊びですまされることになる」と怒りをあらわにし、「命を追い詰めた、失ったこと、一生背負っても足りない。遊びだったというなら同じ目にあってみろと言いたい」と糾弾した。
さらに、学校、教育委員会に対しても「腐りきった隠蔽、言い訳、そんなものがどんどんなくなっていく世の中になるように… 生徒の声を聞かずにいじめはなかっただの遊びだっただの、恥を知ってほしい」と厳しい口調で批判。「徹底的に追及し、ありのままの真実をとにかく明らかにしてほしい」と重ねて強く訴えた。
