福士、キルワと前哨戦「顔小さいな~」

 15日に岐阜市内で行われる高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソンの招待選手による前日会見が14日、岐阜市のホテルで行われた。リオデジャネイロ五輪女子マラソン代表の福士加代子(34)=ワコール=は、リオでライバルとなる名古屋ウィメンズマラソン優勝のユニスジェプキルイ・キルワ(31)=バーレーン=との前哨戦に臨む。

 会見で福士は、初対決のキルワの隣に座り「顔が小さいな~」と“福士節”。キルワが「これまで一緒に走ったことがないのでどれだけ強いかわからない。練習とはいえ、一緒に走ってお互いのことがわかればいい」と言うと「私も同じ」と呼応した。また「(自分の)前か横にいると思うので、一緒にいて最後に勝ちたいと思ったら勝ちにいく」とライバル心も隠さなかった。

 今レースを「練習の一貫」と位置づけるが「練習よりレースは(ペースが)速くなる。体に刺激が入る」と緊張感を持って挑むことは違いない。大阪国際女子マラソン後には広島、種子島で2度の合宿を行ったが、「手応えが何もない。日に日によくはなっているが、理想に届かない」ともどかしさも感じている。五輪へ向けて「焦らずやるしかない」という中でのライバルとの対決となる。

 今後は6月26日の「函館マラソン」のハーフにも出場予定。永山忠幸監督は、2つの調整レースを入れた理由を「その時の状況を僕が見てみたいから」と説明した。また、リオ五輪前には早めに現地入りする可能性も示唆。「(女子マラソンのある)8月14日の環境と同じような場所でトレーニングできるか?当日の環境を考えて合宿を組みたいので(適当な場所がなければ)1カ月くらい早めに行くかもしれない」と語っていた。

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