加藤凌平 2位で2大会連続五輪
「体操 NHK杯兼リオデジャネイロ五輪代表選考会・男子個人総合」(5日、代々木第一体育館)
ロンドン五輪団体銀メダルメンバーの加藤凌平(22)=コナミスポーツ=が180・100点で2位に入り、リオ五輪代表入りを決めた。優勝は内村航平(27)=コナミスポーツ=で、大会8連覇を果たした。すでに代表入りが決まっていた内村を除く最上位選手がリオ五輪代表となる規定となっていた。
4月の全日本選手権の得点が持ち点として持ち越されるルールで行われた。最初の種目、床で15・500点、あん馬で15・000点と安定した演技を見せると、跳馬では大技「ロペス」に挑み、着地が乱れたものの15・000点とした。
3位の田中佑典(コナミスポーツ)と0・400の僅差で迎えた最後の鉄棒で、大技「カッシーナ」などを決め15・600点を出して2位を守った。鉄棒で15・900点の田中との最終的な差は0・100点だった。
鉄棒で完璧な演技を見せた加藤は「佑典さんの鉄棒が終わって、15・6(00点)が必要と分かっていたので、開き直って着地まで決めて、今までで一番しびれる着地でした」と振り返った。
全種目で結果が求められるオールラウンダーとして期待されるが、「4年前と違って狙って勝ち取った代表なので、すぐにでもオリンピックに切り替えて準備を進められます。まだまだ航平さんに追いつけてないので、横に並べるくらいの力をつけたいです」と意気込んだ。
全日本選手権で2位だった白井健三(日体大)はあん馬での落下が響き、この大会での代表入りはならなかった。内村、加藤以外の代表選手は全日本種目別選手権(6月4日、5日)の結果を踏まえて、チーム貢献度が高くなる選手が選考される。