横審 白鵬の「だめ押しは問題」

 大相撲の横綱審議委員会が28日、東京・両国国技館で行われた。優勝を決めた千秋楽の日馬富士戦で変化した横綱白鵬の取り口については、特別に否定的な意見は出ず。ただ、だめ押しについては「問題がある」とする声が上がった。

 守屋秀繁委員長が欠席したため、代理で取材応対した大島寅夫委員は「皆さんの意見ではだめ押しは問題があるんじゃないですか、という話が出た。日本の伝統を一番勉強している大横綱としてはちょっと見苦しかったんじゃないか、という意見が出た」と会合を振り返った。

 白鵬は春場所8日目の嘉風戦で、相手が土俵を割った後に投げを放った。投げ捨てられた嘉風に巻き込まれた審判副部長の井筒親方が、「左大腿骨頸部骨折」で3カ月の加療が必要になる重傷を負った。これを受け、審判部から白鵬は注意を受けている。

 一方、千秋楽の変化については、会合中に八角理事長(元横綱北勝海)から「日馬富士はけがをしており、正面からぶつかるのを避けたのではないか」という解説もあったという。それも踏まえ、大島委員は「ブーイングについては優勝がかかった大勝負だったにしては、あっという間に終わってしまったのが、ヤジになったのかな」と推察。その上で、「白鵬の本当の思いと観客としての思いは違う」と一定の理解を示した。

 13勝2敗と好成績の大関稀勢の里が、来場所、綱とりとなるか、という点については「意見はなかったです」と、話題にはならなかった。

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