大翔丸「うれしい」がい旋新入幕

 「大相撲春場所」(3月13日初日、エディオンアリーナ大阪)

 春場所の新番付が29日、発表され、初土俵から2年で新入幕を果たした東前頭14枚目大翔丸(24)=追手風=が堺市内で会見した。大阪出身で初土俵も昨年の新十両昇進も地元という巡り合わせ。「うれしいですね。去年、次の大阪までに幕内に上がれるようにと思っていたので良かった」とかみしめた。

 日大4年時にアマチュア横綱に輝きプロ入り。幕下15枚目格付出でデビューして順調に出世した。だが新十両で迎えた昨年の春場所に負け越し、1場所で幕下に陥落。「悔しかった。また一からと思って稽古しかないとコツコツやった」と奮起。12勝、10勝と2場所連続2桁星を挙げ幕内にたどりついた。

 「前に出てから何かをすることを心掛けた。後ろに下がっては持ち味は出ない。当たってから少しでも前に出ないと。幕内ではもっと厳しい相撲を取れるように稽古します」と気を引き締めた。

 追手風親方も2年間の成長を認める。「自分の立ち合い、呼吸、スピードができなかった。押し相撲なので立ち合いで当たれないといけない。(再び)十両に戻ってからできるようになった。押し相撲は完成されている。稽古はマジメでコツコツやるタイプ。言うことはない」と評した。

 学生相撲でしのぎを削った御嶽海(出羽海部屋)、正代(時津風)らは一足早く幕内で活躍する。出世争いには「今場所、まずは勝ち越せるように」と足元を見据えた。

 日大でも1年先輩の遠藤は今場所、十両に陥落。「ずっと一緒でしたから」と、世話になる兄弟子には、活躍こそが恩返しになる。

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