北島5大会連続五輪へ「期待しかない」

 「競泳・コナミオープン」(21日、東京辰巳国際水泳場)

 男子100メートル平泳ぎで、04年アテネ&08年北京五輪2大会連続2冠の北島康介(33)=日本コカ・コーラ=が1分0秒57で2位に入った。15年世界選手権代表の小関也朱篤(ミキハウス)が59秒67で優勝した。

 北島はリオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権(4月)前最後の前哨戦を終え、「イメージはバッチリ。サイボーグじゃないけど、(勝つための泳ぎを)体に植え込んでいくことができれば」と最後の仕上げに入る。

 “チョー気持ちいい”夏を迎える準備は整った。北島は先週風邪をひいた影響もあってベストな状態ではなかったものの、1月末の東京都選手権を0秒04上回る記録をマーク。「(自分に)期待しかしてないっす。不安はあるけど、順調に練習を積めている自負はある」と自信をのぞかせた。

 5大会連続の五輪出場を決めるには、日本選手権で派遣標準記録(59秒63)を突破した上で2位以内に入ることが条件。加齢に反比例して上がるハードルに「シードとかハンデが欲しい」と冗談を放ったが、これは自信の表れとも取れた。

 「平泳ぎでレベルの高い記録で泳ぎ続けるのはとても難しい。それを僕は十何年も身をもって体験してきてるから。(小関らは)『俺が絶対に五輪に行くんだ』と思ってるだろうけど、その心の隙をどれだけつけるかが勝負だし、そういう経験値は僕の方がある」。調子を上げてきたライバルをけん制するように眼光を鋭くした。

 23日からはスペイン・グラナダで約3週間の高地合宿を行う。「死ぬ思いでやりますよ。水泳人生のラストチャンスだと思って」。30年近いキャリアすべてをぶつける。

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