「競泳・コナミオープン（２０日、東京辰巳国際水泳場）

　久々に“かなこスマイル”が復活した。女子２００メートル平泳ぎで、１５年世界選手権金メダリストの渡部香生子（１９）＝ＪＳＳ立石＝が、２分２４秒９４で２位となった。優勝こそ逃したものの、絶不調から復活の兆しを見せ「安心した。泳いでいて久しぶりに楽しいと思えた」と、目に涙を浮かべながら笑顔を見せた。

　１月末に行われた東京都選手権では大スランプに陥っていた。すでにリオデジャネイロ五輪出場権を得ている本命種目で「重圧を感じて練習に集中できなかった」と、まさかの９位で惨敗。「気持ちが途切れた感じがあったけど、散々な結果で目が覚めました」。再びハードな練習を懸命にこなし、３週間前からは５秒近くもタイムを縮めた。

　月末からはオーストラリア遠征に向かう。「自分にとって縁起のいい場所。調子が上がると信じて頑張ります」と“Ｖ字回復”を誓った。