競泳・渡部香生子 不振の原因は…

 競泳の15年世界選手権女子200メートル平泳ぎ金メダリストの渡部香生子(19)=JSS立石=が9日、都内で行われた代表合宿に参加した。同種目で8月のリオデジャネイロ五輪代表に内定しているものの、昨秋から練習に実が入らなかったことを明かし、「周囲からの重圧やいろいろなことが重なって集中できなかった」と告白した。

 世界女王となった19歳が未曽有のプレッシャーに押しつぶされていた。1月末の東京都選手権では、リオ切符を得ている本命種目でまさかの9位惨敗。「昨年の秋ごろから重圧もあって楽しくなくて、(競泳を)辞めたほうが楽かなとも考えた」。レース後は指導する竹村コーチと膝をつき合わせて思いの丈をぶつけ、リオ五輪という目標を再確認した。「指導してから最悪の状況だったけど、東京選手権が終わってやっとトンネルは脱したみたい」(同コーチ)。

 自身の不振をよそに、周囲の戦いは激化している。同種目では、先週末の海外大会で金藤理絵(Jaked)が日本新記録を樹立。「私が集中できていない中でも(金藤は)しっかり練習をしていた。練習はウソをつかないということ。今はしっかり練習をすれば楽しいと思えるようになった」(渡部)。今夏のヒロイン候補がようやく再スタートを切った。

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