宇良 優勝ならず決定戦決勝で敗れる
「大相撲初場所・千秋楽」(24日、両国国技館)
居反りの使い手として知られる西幕下8枚目の宇良が、幕下優勝決定戦に出場した。6勝1敗の8人が出場したためトーナメント方式で行われ、決勝で東幕下13枚目の栃丸に突き倒された。
今場所、唯一敗れた栃丸との再戦となった決勝では、低い体勢で攻めた。いなしに活路を見いだそうとしたが、反対に攻め込まれ、土俵上に裏返しに倒された。
決定戦の後は小さく「残念ですね」。同じ相手に2度続けて敗れたことに「2回も負けているので、負けです。相手が実力は上」と淡々と語った。関取昇進前だが、すでに人気は相当なもので、客席から多くの宇良コールが飛んでいた。
1回戦は同じ木瀬部屋の濱口と対戦。手の内を知られていることもあって、懐に入れない苦しい展開となったが、とっさに相手の右足を取って倒す、足取りで勝利した。
準決勝は照強との小兵対決。頭をつける展開から引いてしまい、土俵際まで追い込まれたが、ここから一気に逆襲。寄り倒して決勝進出を決めた。