真央踏ん張った3位 世界選手権代表に

女子フリーのジャンプで着氷に失敗した浅田真央=北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ(撮影・開出牧)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(27日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)5位と出遅れた浅田真央(25)=中京大=は今季自己最高の131・72点と巻き返し、合計193・75点で3位に順位を上げた。宮原知子(17)=関大高=が総得点212・83点で2連覇を達成。昨年3位の樋口新葉(開智日本橋学園中)が同195・75点で2位に入った。大会は世界選手権(来年3~4月、米ボストン)の代表選考会を兼ねており、宮原と浅田、4位の本郷理華(19)=邦和スポーツランド=が代表に決まった。

 元世界女王が、土壇場で踏ん張った。浅田は冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒。3回転のコンビネーションジャンプも1本目の着氷が乱れ単発になったが、そこから立て直した。豊かな表現力と美しいステップワークで“大人のスケート”を見せ「蝶々夫人」を演じきると、スタンディングオベーションの中でこみ上げるような表情で大歓声に応えた。

 闘いを終えると「全日本が終わったんだなあと思いました。冒頭のミスはありましたが、フリーは今シーズンで一番良かったと思います。次につながる。一つ成長できたと思います」と、ようやくホッとした表情を見せた。

 追い込まれてからが強い。1年間の休養を経て今季から復帰。グランプリ(GP)シリーズ復帰戦でいきなり優勝した中国杯(11月)で記録したフリー得点125・75点を絶体絶命の状況で上回り、今季自己ベストをマーク。「自分は最後の最後まで追い詰められることで、力を発揮できることが多い」。前日、自らに言い聞かせるように話していた言葉を現実のものにした。

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