東洋大の口町「箱根見たことない」

 「第92回東京箱根間往復大学駅伝」(2016年1月2、3日)

 2年ぶりの総合優勝を目指す東洋大が12日、埼玉県川越市で記者会見を行った。初優勝した11月の全日本大学駅伝の3区で区間賞を獲得し、MVPに輝くなど急成長を遂げている口町亮(3年)は、自身初の箱根路を前に「申し訳ないんですが、大学に入るまでちゃんと最後まで箱根駅伝を見たことがないので、特に気負いはありません」と告白した。

 10月の出雲駅伝、11月の全日本と2大会連続で区間賞を獲得し、大胆さと粘りが持ち味の成長株だが、初の大舞台を目前にしてもまったく力みはない。ひょうひょうと質問に答え、「正月はだいたい寝ていたので。テレビで見ていたとしても長いので途中で…(寝てしまう)」と明かし、報道陣の笑いを誘った。

 前回王者・青学大からの王座奪還を狙うチームでは、ダブルエースの服部兄弟らとともに往路での起用も有力。「任された区間で、いつも通りしっかり走るだけです」と口町。メガネがトレードマークの強心臓が、正月のお茶の間にインパクトを残す快走を見せる。

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