錦織フルセット激闘も4強入りならず
「全仏オープンテニス」(2日、パリ)
男子シングルスの準々決勝が行われ、世界ランク5位の錦織圭(25)=日清食品=は同15位のジョーウィルフリード・ツォンガ(30)=フランス=と対戦。フルセットの末、1-6、4-6、6-4、6-3、3-6で敗戦。1933年にベスト4入りした佐藤次郎以来となる、日本男子では82年ぶりとなる全仏オープン4強入りはならなかった。
第1、2セットを連取されながら、第3、4セットを奪い返した錦織は、ツォンガのサービスゲームで始まった最終第5セットの第4ゲームで先にブレークされ1-3とリードされた。第5、6ゲームはキープし合って2-4。第7ゲームで錦織は、ツォンガに時速210キロ台のサーブを打ち込まれるなど、ラブゲームで2-5の窮地に立たされた。
そして、錦織が第8ゲームをキープし、3-5で迎えた第9ゲームでツォンガは超高速サーブからマッチポイントを握り、決着をつけられた。
試合は第1セットを一方的な展開で落とした錦織が、第2セットの第7ゲームまで2-5とリードされた直後に、強風による影響でスタンド上部に設置された電光掲示板の一部が落下する事故が起こった。負傷した観客が治療のために医務室へ移動するなど試合は一時中断。錦織とツォンガは1度ロッカールームに戻った。
会場内では施設の再点検や修理が施され、電光掲示板が落下したスタンドの一部は観客が入れない処置が取られた。
再開後に第2セットも落とした錦織は、第3セットに入り、サービスゲームをキープして第8ゲームまで4-4。前の2セットとは違い、ポイントを取ると拳を握りしめる前向きなポーズを見せた。
第9ゲームではツォンガにブレークポイントとされたが、粘って40-40を6度繰り返し、サービスゲームをものにして5-4とリード。そして、第10ゲームは相手のサービスをブレークして、このセットをものにした。
続く第4セットは錦織のサービスゲームで始まり、お互いがキープして第3ゲームまで2-1。第4ゲームでは、勢いを取り戻したパッシングショットで錦織がブレークに成功し3-1とリード。5-3で迎えた第9ゲームをキープして、フルセット勝負に持ち込んだ。
この日の準々決勝で、錦織は第1セットを失い、第2セットに入っても第1、5ゲームでミスを連発してブレークされるなど、劣勢に立たされた。1-4で迎えた第6ゲームでは、0-40の時点でラケットをコートにたたきつけていらだちを見せるなど、ラブゲームでキープされた。第7ゲームのサービスゲームでもトリプルブレークポイントとされたが、40-40まで盛り返して何とかキープし、その後に電光掲示板の落下による30分以上の中断となった。
再開後、錦織は2-5で迎えた第2セットの第8ゲームをダブルブレークポイントからものにして3-5と反攻。続く第9ゲームをしっかりとキープして4-5と、試合開始から相手に向いていた流れを変えたかに見えた。しかし、第10ゲームはツォンガのサービスゲームを破ることはできなかった。
この日の錦織は第1セットでサービスゲームをすべてブレークされ、今大会で初めてセットを落とした。ツォンガのサービスゲームで始まり、錦織は第2ゲームでいきなりブレークされた。第3ゲームはダブルブレークポイントと反撃したが、その後ツォンガにポイントを連取された。そして、第4ゲームでも錦織はブレークされる苦戦。第5ゲームこそ15-40から相手のミスを誘ってブレークに成功したが。次の第6ゲームでもサービスキープを逃し、第7ゲームでこのセットを失った。
4回戦まで不戦勝の3回戦を挟み、3戦すべてストレート勝ち。四大大会では自身4度目の準々決勝進出で、やはり佐藤次郎以来82年ぶりとなる日本男子の全仏オープン8強入りを果たしていた。
この日の相手ツォンガとは過去4勝1敗の成績を挙げていた錦織だが、4勝はすべてフルセットによるものだった。

