居反りの宇良 初稽古

 「大相撲春場所」(3月8日初日、大阪市ボディメーカーコロシアム)

 大技「居反り」を武器に関学大から初の角界入りする宇良和輝(22)=大阪府出身、木瀬部屋=が1日、初の朝稽古を行った。四股を踏み、腕立て伏せ、ダンベルを用いた筋力トレーニングなど約2時間。稽古中は土俵に上がらなかったが、兄弟子らからは次々と言葉をかけられた。

 部屋頭の幕内・徳勝龍からは「自分で考えてやらないと強くならないよ」とゲキを飛ばされた。同じく幕内の臥牙丸からも「うちの部屋に来て欲しかったんだよ。かわいいから」と歓迎された。

 木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)は「体の線がまだ細いから。食べて稽古して体を大きくしないと。当たる力をちゃんと付けないと。あすからはやらせるよ」と、じっくり段階を踏んで育成する方針だ。

 宇良は「声をかけていただいて、うれしかった。まだお客さんのような感じで雰囲気に慣れないですね。早く(新弟子の)仕事を教わりたい」と話し、緊張しっぱなし。アマ屈指の業師が春場所の前相撲で踏む初土俵へ向け、スタートした。

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