ホッケー監督解任問題で協会が「見解」

 成績不振を理由に日本ホッケー協会から昨年10月、女子日本代表監督を解任された韓国人の柳承辰(ユ・スンジン)氏が日本スポーツ仲裁機構(JASS)に決定の取り消しを申し立てたことに対して27日、日本ホッケー協会がマスコミ各社に対して「見解」を発表した。

 柳氏は「メール1通で解任された。会って説明もなかった」と手続き上の問題を指摘、4位で終わった昨秋の仁川アジア大会の前には山口修一郎強化本部長から強化委員や柳氏自身に当てて「勝ったとしてもやめさせましょうか?くそなまいきな」とのメールが送られていたことを明らかにし、解任が大会成績とは関係なく決められたことを示唆した。

 これに対して協会は、柳氏は所属していたコカ・コーラウエスト社と契約、協会に派遣されていたもので、協会は契約の当事者でないことを指摘。また柳氏とコカ社との契約書には、仁川アジア大会の成績次第で派遣契約を解除する旨記載されており、その前提に従って契約は適法に解除されたことを説明した。

 その上で「柳氏は契約の当事者ではなく日本女子代表監督復帰を当協会に要求するのは筋違いです」とした。

 また山口強化本部長のメールについては昨年9月3日発信であることを明かし、「その1か月以上後に起こるコカ・コーラウエスト社との契約解除の行為に関連を持たせ、“暴言が伏線”等の報道がなされました」と解任との関連を否定。「メール1通で-」解任通告された件についても「著しい事実誤認が見られ、本件仲裁申立の法的要件があるかのような記述は、事実を歪曲して風説を流布せしめんとした疑いがあり」などとして「山口氏の名誉を著しく毀損する恐れがあります」と柳氏に反撃した。

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