「レスリング全日本選手権」(23日、代々木第二体育館)
女子53キロ級が行われ、世界大会15連覇中の吉田沙保里(32)=ALSOK=が圧勝で、55キロ級と合わせて2年連続12度目の優勝を飾った。
決勝では昨年苦戦した浜田千穂(日体大)をわずか53秒でフォール勝ち。強さが際立った。
吉田は今年3月に父・栄勝さんを亡くした。それでも世界選手権、アジア大会と勝ち続け、最後の試合も圧勝で締めくくった。「父が天国から見守ってくれていた1年だった。必ずリオに行くという強い気持ちでマットに上がった」と、天を見上げた。