デイリースポーツ後援の女子ボウリング「キリンカップ第３０回六甲クイーンズオープン」（賞金総額５００万円、優勝１２０万円。参加プロ７６人、アマ１９人）は１５日、神戸市灘区の神戸六甲ボウルで最終日の準決勝、決勝ラウンドロビン、決勝ステップラダーを行い、優勝決定戦で３位進出から勝ち上がった桑藤美樹（スポルト）が、トップシードでアマチュアの松本君代（イーグルボウル）を２３７‐１９２で破り、プロ３年目にして初優勝を飾った。３位は松永裕美（ＡＢＳ）。

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　プロ３年目のうれしい初勝利だ。ステップラダー３位決定戦でプロ１０勝目を狙う強豪の松永を振り切って優勝決定戦に駒を進めた桑藤。ファイナルでは、序盤のスペアミスでもたつくアマチュアの松本を尻目に２フレから４連発で主導権を奪い、いったんストライクが途切れた後も７フレからのダブルで勝利を決定づけた。

　「左投げ同士だったので、なるべく相手の投球を見ないようにしてましたが、緊張して手が震えたし、指も抜けなくなって…。でも初めて勝てて本当にうれしいです」

　桑藤にとってこの大会はプロ初年度の一昨年に６位入賞して初めて賞金を獲得しており「あのときと同じ紫色のユニフォームで投げたんです。相性のいい神戸が大好きです」と満面の笑み。三十を過ぎてプロ入りした遅咲きのレフティーが、思い出の地で見事に大輪を咲かせた。