白鵬 大鵬32回へ「若手の壁になる」

日馬富士(左)を上手投げで下し優勝を決めた白鵬=両国国技館(撮影・村中拓久)
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 「大相撲夏場所・千秋楽」(25日、両国国技館)

 横綱白鵬が横綱日馬富士を上手投げで破り、14勝1敗で2場所ぶり29回目の優勝を果たした。

 結び前で大関稀勢の里が新横綱の鶴竜を下して13勝2敗とし、白鵬‐日馬富士戦の結果に優勝の可能性を残していた。

 白鵬はインタビューで「本割で稀勢の里関が勝ったので、(優勝決定戦との)2番取るつもりで土俵に上がりました。(1番で済んで)良かったです」と話した。

 3月に満29歳となり、「先場所(春場所=優勝は鶴竜)では待ったがかかりましたが、今年29歳で29回目の優勝、うれしいです」と喜んだ。この日はモンゴルから両親が観戦に駆けつけた。白鵬は「親父は体を悪くして2年ぶりの日本ですが、その前でいい相撲が取れました」と瞳を輝かせた。

 新横綱鶴竜の誕生で今場所は3横綱で迎えた。「結びから3番目での取組は7年ぶり。(先場所までと)ルーティンが違ったものだった。最後の最後は疲れたので、今夜は肉を食べたい」とおどける。序盤はホープ遠藤が金星を挙げ、中盤から終盤は自らが主役となり横綱、大関陣を引っ張った。また、12日目(22日)には控え力士として、土俵上の反則に物言いをつけるなど、全ての立ち居振る舞いで存在感を示した。

 15日間で満員御礼は10回を数え、相撲人気の復活も予感させる。白鵬は「私が思うには、金の扉があって、横綱、大関がいる。その中へ若手力士が扉を開けて入れば、われわれの仲間となるが、私はその壁になっていきたい。(故)大鵬関の32回(優勝)もあるので、朝稽古に精進して、頑張っていきたい」と、深みのある言葉でインタビューを締めくくった。

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