ハム中田に代打・矢野 非情采配が的中

 「日本ハム-西武」(27日、札幌ドーム)

 不動の4番を務めてきた中田翔内野手が代打を送られた。この試合まで10試合で38打数4安打と不振を極めていた中田に、栗山監督は2点ビハインドの状況で代打・矢野を指名。この非情采配が実を結び、日本ハムがこの回、逆転に成功した。

 2点を返し、なおも七回2死一、二塁の場面。この絶好機に4番の中田に打順が回ってきた。しかし、栗山監督がバッターボックスに送ったのは代打・矢野だった。

 中田はこの試合、西武先発・岸の前に中飛、遊ゴロ、見逃し三振に倒れていた。第3打席の見逃し三振は内角のストライクに対して、まったく反応できなかった。

 それだけでなく、中田は最近10試合でわずか4安打。15日に13号本塁打を放ち、150本塁打に王手をかけながら、不振を極めていた。

 「4番」の代打に指名された矢野は、四球を選び、2死満塁とチャンスメイク。そして、5番の田中賢が左前への2点適時打を放ち同点に追いつくと、さらに6番のレアードの中前適時打で逆転に成功。栗山監督の代打策がズバリ的中した。

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