中央学院大・石井 2安打14K完封
「全日本大学野球選手権・1回戦、中央学院大2-0第一工大」(6日、東京ドーム)
中央学院大(千葉県大学野球連盟)の右腕・石井聖太投手(2年・中央学院)が、毎回の14奪三振で2安打完封。あと5人でパーフェクトという快投を見せた。
140キロ台中盤のキレのいい直球に、カーブやスライダー、フォークで緩急をつけて制球よく投げ分け、七回までは付け入る隙を与えず。八回1死から一塁線を破られる二塁打を浴び、04年の一場靖弘(明大)以来史上5人目の快挙こそ逃したものの、2安打で投げきった。
全国舞台初戦の先発という大役だったが「アップの時は緊張したけど、試合に入ったら落ちついた」。堂々の投げっぷりで、八回に初めての走者を許しても「頭には入っていたけど、特に気にしていなかった」と、心を乱すこともなかった。
昨秋から本格的にウエートトレーニングに取り組み、最速は入学時から7キロアップの149キロに。この日も「自信がある」という直球で、何度も相手のバットに空を切らせた。
前日5日が誕生日。チームメイトからケーキを贈られて祝福され「20歳最初の試合は絶対に勝つ!」と必勝宣言していたという石井。有言実行を果たし、うれしそうな笑みがこぼれた。