敦賀気比、山崎突然の乱調で逆転負け

準優勝で大会を終え険しい表情の敦賀気比・東哲平監督=神宮球場(撮影・田村亮介)
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 「明治神宮野球大会・高校の部決勝 高松商8-3敦賀気比」(17日、神宮球場)

 敦賀気比は終盤にエース・山崎颯一郎投手(2年)が高松商打線に捕まり、ミスも重なって逆転負け。試合後、大粒の涙を流す右腕に対し、東哲平監督は「追い込まれ、逃げる場所がなくなってどう変われるか」とゲキを飛ばした。

 敦賀気比は序盤から主導権を握って優位に試合を進めていた。だが3点リードの八回、エースが突然変調をきたした。2本の内野安打と四球で無死満塁のピンチを招くと、暴投で1点を与え、米麦に同点となる2点適時打を許した。決壊はこれで止まらず、さらに2者連続適時打を浴びて5失点。九回にはバント処理のミスからピンチを広げ、3点を追加された。

 試合後、東監督はベンチ前で涙を流す山崎に「何で泣いてるんだ?」と聞いた。返ってきた答えは「打たれて悔しいです」-。

 崩れてしまったエースの責任感について東監督は「これまでは楽なところで投げていたけど、1番を背負って、エースの責任感と言いますか。ここでどう変われるかが大事。投げるだけじゃなく、やることをしっかりやらないと。まだエースとしての力はない」と言う。

 一冬を越え、史上3校目となる春連覇がかかるセンバツでどう山崎が成長した姿を見せられるか-。「正直、このチームは何で勝っているか答えが見つからなかった。やっぱりミスしても勝てるようなチームじゃないとダメ」と精神的にタフなチームを目指し、厳しい雪国の冬に臨む。

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