今季限りで現役を引退する楽天・永井怜投手（３１）が５日、コボスタ宮城で引退会見を行った。３日に引退を決断したという永井は目を潤ませながら「自分に限界を感じた。正直、あっという間の９年間だった」と振り返った。

　０９年に１３勝を挙げ、球団初のクライマックスシリーズ進出に貢献。岩隈（現マリナーズ）、田中（現ヤンキース）と先発３本柱を形成した。田中にはラインで引退を報告したといい「えっ、本当にやめるんですか、と返信があった。心配してもらっていたので、復活できずに申し訳ない」と話した。

　構想外を告げられ、ギリギリまで悩み抜いての決断。「この先の人生の方が長い。大好きな野球のおもしろさ、楽しさを教えられればいいと思います」とよどみなく言い切った。今後は、何らかの形で球団に残る見込みだ。