報徳学園、プロ注目の主島好投で4強
「秋季高校野球兵庫大会・準々決勝、報徳学園3-2育英」(26日・明石トーカロ球場)
報徳学園が来年のドラフト候補に名前が挙がるエース・主島大虎投手(2年)の好投で、4強一番乗りを決めた。
立ち上がりは腕が振れず、ボールが先行する苦しい投球内容だった。それでも「点を取られなければいい投球だと思っているので」と四回まで毎回のように得点圏に走者を背負ったが、丁寧にボールを低めに集め、最少失点で切り抜けた。
スローカーブを使い出した五回以降は尻上がりに調子を上げ、三振を量産。「スローカーブを使えればカウントも取れるし、フォームも良くなるので」と投球テンポも上がった。七回に味方の失策で1点差に追い上げられても「そんなに焦りはなかった。1点あるので大丈夫だと思っていた」と動揺することなく、最後までリードを守りきった。
1つ上の世代からエースを任され、今夏の兵庫大会では16三振を奪うなど素質の高さを見せていた左腕。試合経験が豊富なことでピンチを背負っても、低めの制球力がぶれることはなかった。「先輩たちの代から経験させてもらって、プレッシャーのかかる場面で投げさせてもらった。プレッシャーのかかる場面でもしっかり投げられている」と語った主島。2年ぶりのセンバツ出場へ、経験豊富なエースが伝統校を引っ張っていく。