西武・高橋光3年ぶり高卒新人完封勝利

 「西武7-0ロッテ」(23日、西武ド)

 西武の先発・高橋光成投手(18)が9回6安打無失点に抑えてプロ初完封。3勝目を挙げた。高卒1年目での完封勝利は、ソフトバンク・武田翔太投手が2012年に記録して以来、3年ぶり。チームでは1999年の松坂大輔投手(現ソフトバンク)以来、16年ぶりとなった。

 立ち上がりから安定していた。初回は三者凡退。二回、先頭のデスパイネに四球を与えたが、後続をしっかりと抑えた。

 三回1死から吉田に初安打を許したが、荻野貴、鈴木を打ち取って得点を与えなかった。

 四回には1死からデスパイネ、角中に連打されて一、二塁とされた。しかし落ち着いていた。続く井口を三飛、クルーズを一塁邪飛に仕留めて切り抜けた。

 九回は四球と安打で1死一、二塁とされながらも踏ん張った。最後は代打・福浦を二ゴロに仕留め、スコアボードに9つ目の「0」を並べた。

 その後も走者は背負いながらも要所を締め、スコアボードに9つの「0」を並べた。

 試合後、ヒーローインタビューを受けた高橋光は「一言でうれしいです。完封は七回ぐらいから意識してしまったんですけど、バテながらも頑張って投げました」と満面の笑みで振り返った。

 「真っすぐのスピードも出ていたし、変化球も低めにコントロールされていた。テンポ良く、いいピッチングをしていた」と田辺監督。九回に失点した場合に備え、救援陣には準備をさせていたというが「そのままいってくれてよかった」と話していた。

 群馬県出身の高橋光は前橋育英高2年の夏(13年)、エースとして甲子園初出場初優勝に貢献した。14年度ドラフトで西武から1位指名を受けて入団。8月9日のオリックス戦で、プロ2試合目の登板にして初勝利を挙げた。

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