国学院大V王手 山下サヨナラ満塁弾
「東都大学野球、国学院大4‐0亜大」(27日、神宮)
国学院大が延長十回サヨナラ勝ち。7季ぶりの優勝に王手をかけた。
0‐0の同点で迎えた十回2死満塁から、1番・山下幸輝内野手(4年・関東第一)が、右越えにサヨナラ満塁本塁打を放った。投げては田中大輝投手(4年・必由館)が、6安打完封で今季4勝目を挙げた。
劇的な一発で試合を決めた主将は「気持ちよかった。サヨナラ本塁打?初めてです」と笑顔満開だ。1ボールからの2球目、142キロの真ん中直球を思い切りよく振り抜き、右翼席へ運んだ。ダイヤモンドを一周して本塁を踏むと同時に、ナインにもみくちゃにされた。
優勝がかかる大一番で、リーグ6連覇を狙う亜大に先勝。王者相手に一歩も引かず、エース左腕・田中はマウンドで仁王立ち。しびれる投手戦の最後に、相手のドラフト1位候補右腕・山崎を仕留めた。
鳥山泰孝監督は「明日がまだありますから」と言いながら、目は真っ赤。「アイツらがどういう気持ちでここまで来たかを考えると…何とか勝たせてやりたい」と、声を詰まらせながら、2回戦の必勝を誓っていた。