大谷MVPの投票内容に反響 本塁打王ゲレロと2冠ペレスがトレンド入り「冗談だろ」

 米大リーグのア・リーグMVPは、エンゼルスの大谷翔平投手(27)が、投票権を持つ記者30人全員から1位票を集める満票で初めて受賞した。全米野球記者協会(BBWAA)は発表された18日(日本時間19日)に各選手の獲得票の詳細を公表。SNS上で話題になったのが2人の選手だった。

 1人は大谷の最大のライバルと目されていたウラジーミル・ゲレロ内野手(ブルージェイズ)だ。打率、本塁打、打点、OPS(出塁率+長打率)で大谷の数字を上回ったが、賞レースで重要視されている、打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標WARは及ばなかった。

 投票結果は29人が2位票、1人が3位票。ブルージェイズの本拠地トロントの地元紙トロントスターのウィルナー記者は自身のツイッターで大谷の満票に「驚きはない」としながらも「もしオオタニがいなければ、もし彼が投手だけ、打者だけの選手だったらゲレロは7月の時点でMVPは確定していたかもしれない」と“恨み節”。

 また、スポーツ専門ラジオ番組のホストを務めるウェッツェル氏が「ゲレロの方が本塁打、打点、打率が高いのに大谷がMVPを取った。彼の投球スタッツは除外しろ。あれは並の数字だ」と毒入りツイートを投下すると、フィラデルフィアの記者でフィリーズ担当のベドナレク記者は大谷の今季の投打の成績を記しながら「彼はリーグで2番目に良い打者であり、投手ではトップ15に入る。史上最高のシーズンを送った。毛嫌いせずに受け入れなさいよ」とたしなめるやりとりもあった。

 ゲレロ以上に話題となり、ニックネーム「SALVY」が一時は米ツイッターのトレンド上位に入ったのが、本塁打王をゲレロと分け合い、打点王の2冠と獲得したロイヤルズのサルバドール・ペレス捕手だ。

 捕手で出場しながら終盤の驚異的な追い上げでタイトル争いを盛り上げた選手。投票ではロイヤルズの地元メディア記者1人が2位票を入れたが、2人が3位票、3人が4位票と大きなポイントを獲得できず。計103点はマーカス・セミエン(ブルージェイズ、232点)アーロン・ジャッジ(ヤンキース、171点)やカルロス・コレア(アストロズ、163点)、ホセ・ラミレス(インディアンス、133点)に次いで7位だった。

 ロイヤルズの本拠地カンザスシティーでポッドキャストのトーク番組の司会を務めるターナー氏は「サルビーがMVP投票で7位に終わった。冗談だろ」とつぶやいたほか、「MVPを取れないのは理解できるにしても7位はおかしい」、「なんでサルビーが上位5人も入ってないの?これがポージーだったらMVPになってるよ」などと異論が噴出した。

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