マエケン、3度目の正直ならず 4回途中1失点もピンチで無念交代

登板前にブルペンで投球練習をする前田(撮影・小林信行)
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 「ナ・リーグ優勝決定シリーズ・第5戦 ドジャース4-8カブス」(20日、ロサンゼルス)

 ドジャース(西地区1位)の前田健太投手(28)はカブス(中地区1位)とのナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第5戦に先発し、4回途中3安打1失点で勝敗はつかなかった。打者17人に対し、76球を投げて3四死球、6奪三振でプレーオフ初勝利はならなかった。チームは敗れて対戦成績は2勝3敗となり、背水の陣で22日に敵地シカゴで行われる第6戦に臨む。

 プレーオフ3度目の先発。15日の第1戦から中4日でマウンドに立った前田は前回同様、出ばなをくじかれた。

 初回、先頭のファウラーを中前打で出すと、1死から3番リゾーに右翼線適時二塁打であっさり先制点を許した。続くゾブリストに四球を与えて1死一、二塁とピンチを広げたが、バエズを外角146キロのツーシームで見逃し三振、ヘイワードを高めの148キロ直球で空振り三振に仕留めると、大きなガッツポーズとともに吠えた。

 1ニングで要した球数は26。プレーオフ2度目のバッテリーとなる捕手ルイーズと息が合わず、何度もプレートを外すなど、不安を残す立ち上がりとなった。

 二回は先頭バエズを見逃し三振に仕留めた後、ロスを四球で歩かせたが、後続を打ち取り、無失点。三回は2番ブライアントと4番ゾブリストから三振を奪うなど、3人で片付けた。

 2イニングを無失点に抑え、リズムを取り戻したかに見えたが、四回は先頭のバエズに左翼線二塁打。カウント2-2から浮いた外角カーブを左翼線に運ばれ、思わず、天を仰いだ。続くヘイワードもカウント1-2と追い込んだが、捕手が高めに要求した速球が打者の腰を直撃し、無死一、二塁。ブルペンで中継ぎ右腕のフィールズが投球練習をする中、7番ラッセルに4球連続スライダーを投じて空振り三振に、ロスをフルカウントから中飛に打ち取り、グラブを叩いた。

 続く打者は投手のレスターだったが、ここでロバーツ監督がベンチから飛び出し、マウンドに向かう。前田に声を掛けた後、投手交代を告げた。ベンチに戻った背番号18は水を飲み干した後、紙コップをゴミ箱に荒々しく投げ捨て悔しさをにじませた。

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