カーショー 気迫の7回2安打0封 カブスと1勝1敗タイに

 「ナ・リーグ優勝決定シリーズ・第2戦、カブス0-1ドジャース」(16日、シカゴ)

 気迫、意地、プライドの詰まったマウンドだった。ドジャース・カーショーが鬼気迫る表情で7回をわずか2安打に封じた。

 七回2死一塁では、交代を告げに来たロバーツ監督に「この打者は打ち取れる」と直訴し、続投した。打席には勢いのあるカブスの若手、6番バエス。150キロ前後の速球を続け、大きな当たりながら中飛に仕留めた。

 カーショーは「アウトに取れると思った。現にそうなった」と、満足そう。志願して九回に登板した地区シリーズ最終戦から中2日。疲労の不安を吹き飛ばし、最高の結果を残したエース左腕にロバーツ監督は「地上最強の投手だ」と最大級の賛辞を贈る。続投の判断についても「自信に満ちた目と言葉が全てだった」と信頼を寄せた。

 実は、大舞台に弱いと評されていた。ポストシーズンは昨季まで13試合で2勝6敗、64回2/3を投げて自責点33、防御率は4点台後半だった。今季はそれを覆す獅子奮迅の働き。ベンチで見守った前田は「登板間隔が短いのに、すごい。(次回登板は)その時が来たら頑張りたい」と大いに刺激を受けていた。

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