イチロー代打登場に大歓声「心動いた」

 「マーリンズ1-2ブレーブス」(6日、マイアミ)

 新天地で迎えたメジャー15年目の開幕戦。マーリンズが1点を追う八回、「代打・イチロー」のアナウンスが場内に響き渡ると観客は立ち上がり、現役野手最年長を温かく迎えた。

 「あんなふうに迎えてくれたらねぇ、僕だって心は動くでしょう」

 地元ファンの大歓声に感激しながら入った打席。2ボールから151キロ速球を振り抜いたが、結果は一ゴロ。その顔に悔しさをにじませベンチに下がるイチローに再び、拍手が送られた。

 惜敗した試合後のクラブハウス。イチローは「緊張してるし、複数の要素が混在している状態」と打席内での心境を明かしながら「緊張してパフォーマンスが上がることはない。その中で結果を出さなきゃいけない、という考え方が前へ進む手段」と言った。

 球場を出るイチローのTシャツの胸には、ニワトリのイラストとともに「キンチョースル」の文字があった。悔しい今季初打席。しかし、前進する姿勢はしっかりと貫いた。

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