和歌山で、大阪出身の版画家の回顧展

版画家、画家として活躍し、大阪芸術大学で多くの後進を育てたことでも知られる泉茂(1922~1995)。彼の回顧展が、1月27日より「和歌山県立近代美術館」(和歌山県和歌山市)でおこなわれます。

泉は大阪市立工芸高校卒業後に大丸百貨店の宣伝部に勤務する一方、中之島洋画研究所で美術を学びました。戦後は制作に専念し、1951年に同じく画家で版画家の瑛九らとデモクラート美術協会を結成、1956年には第1回東京国際版画ビエンナーレで新人奨励賞を受賞するなど、アーティストとして活躍します。1959年から68年にかけてはニューヨークとパリで活動し、帰国後は大阪芸術大学教授に就任して関西を拠点に活動を続けました。

彼の作風は幾度も変遷しています。初期の作品は抒情的でしたが、晩年は雲形定規をモチーフにしたカラフルなシリーズなど、文学性を排した明快な表現を取りました。変化を恐れず自分に挑戦し続けた姿勢こそ彼の真骨頂であり、多くの若手に慕われた理由でしょう。この機会に、泉茂の存在を多くの人に知ってほしいと思います。期間は3月26日まで、一般510円。

文/小吹隆文(美術ライター)

(Lmaga.jp)

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