大阪に「人類史上最高のやきもの」来日

中国の歴代皇帝が愛した名品の数々を所蔵する、台湾の「國立故宮博物院」。同院より、北宋汝窯青磁水仙盆の名品4点と、清朝の皇帝がそれらを手本に作らせた景徳鎮官窯の青磁水仙盆1点が来日し、12月10日から「大阪市立東洋陶磁美術館」(大阪市北区)で公開されます。

いずれも名品ですが、最も注目すべきは汝窯の「青磁無紋水仙盆」です。天青色(てんせいしょく)と呼ばれる典雅な釉色と端正なフォルムを併せ持ち、表面に傷や模様が全くないことから、「人類史上最高のやきもの」と称される神品なのです。

本展ではさらに、大阪市立東洋陶磁美術館が所蔵する1点を加えた計6点が展示されます。たった6点というなかれ。汝窯青磁は現存品が70数点と少なく、国内でまとまった数を見られる機会は二度とないかもしれません。しかもそれらのうち3点は今回が海外初公開です。陶芸ファンならずとも興味をそそられる人が多いのでは。奇跡のように美しい青磁の輝きを目に焼き付けてください。期間は2107年3月26日まで、一般1200円ほか。

文/小吹隆文(美術ライター)

(Lmaga.jp)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

関西最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス