アメ村をもう一度、新世代が祭りイベントを企画

個性的なファッションをした若者やユニークな建物が特徴的で、かつて「流行発信地」として全国の若者が集まった住所のない街、大阪「アメリカ村」(通称アメ村/大阪市中央区西心斎橋付近)。この街を再び盛り上げようと、音楽・ファッション・アートなどさまざまなカルチャーで街全体を楽しもうというイベント『アメ村天国』が、11月12日に開催される。

アメ村の誕生のきっかけは、1969年、空間デザイナー・日限萬里子氏が三角公園前にオープンしたカフェ「LOOP(ループ)」。以降、次々と若いデザイナーらが集まるようになり、空いていた倉庫や駐車場などを利用し、中古レコードやジーンズ、Tシャツ、古着、サーフボードなどをアメリカから輸入販売するようになった。当時日本では珍しく入手困難だったため、一躍話題に。「流行発信地」として、音楽・ファッション・ダンス・アートの最先端が揃い、大阪だけでなく全国から若者が集まっていた。

しかし、盛り上がったのは主に1970~90年代。2000年代以降は、クラブなど大音量の音楽による騒音で、0時以降のイベントが禁止(風営法)などネガティブな話題も増え、「アメ村は危ないところ」というイメージがつき始めた。現在ではそのイメージは払拭されつつあるが、今の若い世代にはかつての「若者のメッカ」としての街を知らない人が多いのも事実だ。

そして今再び、アメ村をもう一度甦らせるべく、若い世代による動きが活発化。個性的でユニークなこの街をもっと知ってもらいたい、と、学生時代からアメ村で過ごし、現在もこの場所を拠点に活動するバンドがお祭りイベントを企画した。「街に落書きが増えたり、怖くて危ないイメージがついてしまって、あと風営法のこともあってアメ村から人がぱったりいなくなったんですね。それから落書きを消したり、防犯カメラを日本で一番多い77台設置したりと、街全体で改善してきました。今はタイガーなど大手企業も入ってきて、子連れもたくさん来る街になった。でも、若い世代の人にもっとアメ村のおもしろさを伝えたくて」と、主催バンドである「愛はズボーン」のボーカル&ギター・GIMAは話す。

「僕はずっとアメ村で過ごしてきて、ここが大阪で一番おもろい場所やと思うんですよ。ファッション、アート、音楽などさまざまなカルチャーが詰まってて、自分の好きなことをやってる人ばかりいて、刺激をもらえる。アメ村にいる人はみんな気持ち的に若くて、何かするにもいろいろ教えてくれるし。だから、同世代の人たちにアメ村に遊びに来てもらって、新しいことや自分の好きなことをもっとやったほうがいいねんぞっていうのを伝えられたらいいなって。今回で終わらせるつもりはなくて、これからもずっと続く、アメ村のお祭りイベントにしていきたい」と、意気込みを語った。

当日は、心斎橋・アメ村周辺の5つのライブハウスを会場に、33組のバンドによるライブや芸人のステージが行われるほか、アメ村ファッションと縁が深いストリートスナップサイトとのコラボ、フードの特別メニューなど、アートやお笑い、ライブ、グルメといったアメ村らしいさまざまなカルチャーを自由に楽しめる内容となっている。

(Lmaga.jp)

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