小吹隆文撰・週末アート、9/28~

「とにかく誰よりも現場を見て歩く」を信条に、美術ライター・小吹隆文が膨大なアートの海から、いま必見の展覧会をピックアップ! 今週は、大阪、神戸、奈良で開催のアートイベントを紹介。美術館とは違った空間で、また、街並みや屋外の空気も楽しみながら、鑑賞するアートは格別です。

 

アジアの次世代クリエーターが集結

『UNKNOWN ASIA ART EXCHANGE OSAKA 2016』

@ハービスホール(大阪市北区)

日本とアジアのクリエーターが集うアートフェアとして、昨年に「大阪市中央公会堂」で開催され、大きな反響を巻き起こした『UNKNOWN ASIA』。

今年は会場を梅田の「ハービスホール」に移し、さらにパワーアップします。このイベントの特徴は国際色が豊かなこと。日本、中国、台湾、香港、韓国、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシアから様々なジャンルのクリエーターが集い、自ら展示とプレゼンを行います。会場には通訳が常駐しているので、言葉の問題もありません。また、審査員も国内外のクリエイティブ業界関係者が務めており、受賞作家には展覧会やビジネスの可能性が開かれます。何かが起こる予感に満ちた、エキサイティングな2日間です。

2016年10月1日(土)・2日(日)

 

神戸らしさを満喫できるアートフェア

『神戸アートマルシェ2016』

@神戸メリケンパークオリエンタルホテル13F(神戸市中央区)

2009年から始まったアートフェア『神戸アートマルシェ』。ホテルのワンフロアを会場とし、客室ごとに参加ギャラリーが趣向を凝らした展示・販売を行います。

8回目の今年は、地元関西をはじめ、愛知、岐阜、東京、石川、香川、福岡、台湾の29ギャラリーが参加。それぞれがおすすめする気鋭アーティストの作品が一堂に会します。また、地元神戸の灘五郷の銘酒を楽しめる「ART meets SAKE」や、アーマッドティーが楽しめる「AHMAD TEA LOUNGE」、事前公募で入選した5名の作家を紹介する「ART IST meets GALLERY」など、他にはないユニークな企画も用意されています。港町神戸が一望できる会場で、ゆったりとアートに浸れるイベントです。

2016年9月30日(金)~10月2日(日)

 

今年の舞台は高取町・橿原市・吉野町

『奈良・町家の芸術祭はならぁと2016』

@高取土佐町並み、ほか

アートによる地域価値の発掘作業を通して、奈良県の豊かな文化や暮らしを伝えてきた『奈良・町家の芸術祭はならぁと』。

今年は、『はならぁと こあ』(キュレーターが統括するメインエリア)を高取町の「土佐町並みエリア」で開催。キュレーターに遠藤水城(HAPS代表/インディペンデント・キュレーター)を迎え、地元の『第8回町家の案山子めぐり』とコラボした芸術体験に挑戦します。また『はならぁと ぷらす』(地元まちづくり団体が企画するサテライトエリア)は橿原市の今井町で展覧会を、『はならぁと あらうんど』(地域密着・長期型アートプロジェクト)は橿原市の八木札の辻と吉野町の吉野国栖で地域課題に寄り添った催しを行います。

2016年10月1日(土)~31日(月)

 

(Lmaga.jp)

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