不幸を描く絵本作家ゴーリー、日本初個展

子どもたちが次々と不幸な目にあう様子を描いた絵本『ギャシュリークラムのちびっ子たち』。アメリカの絵本作家エドワード・ゴーリーが亡くなった2000年に初めて邦訳されて以来、まだ日本版の作品は少ないもののシュールな世界感と緻密な作風にファンは増え続けている。この度、日本初めての回顧展『エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展』が4月2日から伊丹市立美術館(兵庫県伊丹市)で開催されることとなった。

押韻・造語・古語を用いた独特な文体、陰影や背景の細部まで描きこんだモノクロ線描など、謎に満ちた世界。ムーミンの作者トーベ・ヤンソン、シュールレアリストの画家マックス・エルンストをはじめ、文化人の愛好家が多いことでも有名だ。同展では『うろんな客』、『不幸な子供』の原画や草稿をはじめ、絵本作家以外の多彩な活動から衣裳デザイン画やポスターなどを約350点展示。アナグラムを用いた別名で作品を発表したり、大の猫好きで6匹の猫と暮らしたり、振り付け師・バランシンを目当てにニューヨーク・シティ・バレエ団に通ったり…そんなゴーリーの創作活動に迫る。

ほかにもコレクションの第一人者、研究家でもある濱中利信氏によるギャラリートークや、翻訳者の柴田元幸氏による講演会も行う。詳細は公式サイトにて。期間は5月15日まで。

(Lmaga.jp)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

関西最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス