【岸和田競輪】「古性優作になりますわ」と落車乗り越え最年長Vを狙う山口富生

 「デイリースポーツ創刊75周年記念・サテライト大阪カップ・F1」(29日、岸和田)

 衰えぬ闘志でVを目指す山口富生(54)=岐阜・68期・S1。初日特選はゴール前で落車(滑入6着)と今開催はまさかのアクシデントからスタートとなったが、左大腿部擦過傷で軽傷で済み、2日目は準決10Rに登場した。

 中部期待の先行屋である村田祐樹(富山)をマークしたレースは、その村田が打鐘前から出切って先行。山口がしっかり続いて別線を警戒する中、中団でもつれた瀬戸栄作(長崎)と畑段嵐士(京都)が落車。そこに松村友和(大阪)、坂本亮馬(福岡)も巻き込まれ、最終バックでは村田との2人旅に。直線では僅差で及ばなかったが「転んだけど、体調は悪くないね。転んでなくても抜けてなかったかも」と前を任せた若手をたたえた。

 岸和田では昨年6月のG1・高松宮記念杯で古性優作(大阪)が1走目に落車したが、その後は勝ち上がり最終的に優勝。それになぞらえ「古性優作になりますわ」と自身も落車を乗り越えての優勝に意欲。勝てば現在、内藤宣彦が持つS級最年長優勝の52歳4カ月22日の記録も更新となり「(記録保持者が)内藤じゃ競輪界が締まらない」とジョークも飛び出した。

 決勝は再び村田に前を任せ、シャープな差し脚で記録更新へ挑む。

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