【競輪】佐藤慎太郎決勝進出で冗舌加速

 「高松宮記念杯競輪・G1」(20日、岸和田)

 3日目(20日)10R準決は、最終2角で新田祐大(福島)と鈴木謙太郎(茨城)が前団で絡んで落車。芦沢大輔(茨城)を含め3人が落車したため、新田後位の佐藤慎太郎(38)=福島・78期・S1=は追い込みタイプながらも、先行態勢に入ることになった。ゴール前で岩津裕介(岡山)、石井秀治(千葉)に差されて3着も「とりあえずは(決勝に進出できて)よかった」とホッとした表情を浮かべた。

 だが、新田が失格との一方を受けて「素直に喜べないね」と表情が曇る。それでも最終日(21日)12R決勝のメンバーを見て「ピンとひらめいたのがここ」と平原康多(埼玉)-武田豊樹(茨城)の関東勢後位を選択した。「(優勝の)チャンスはあるでしょう」とニンマリ。先行態勢に入って3着に粘るほど状態はいいだけに、03年11月高知の全日本選抜以来、11年7カ月ぶりのG1制覇へ鋭脚を繰り出す。

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