【競輪】本田晴美 ラストランは7着

 レースを終えて花束を受け取り笑顔の本田晴美
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 「日本トーター賞・F2」(27日、玉野)

 「世界のホンダ」の異名を取った本田晴美(51)=岡山・51期・A3=が27日、玉野競輪4R(チャレンジ選抜)の7着を最後に引退。32年間の選手生活にピリオドを打った。

 2822走目も全力を出し切った。中団を確保して最終バックから仕掛けたが、まくり切れずに7着。それでもスタンドからは大歓声が沸き上がった。

 1983年4月にデビュー。「ターボ」と称された豪快なまくりで大暴れした。87年、世界選手権(ウイーン)のプロ・ケイリンでは、日本人初優勝の快挙を成し遂げた。

 思い出に残るレースは98年、決勝戦で2着だったG1・オールスター。「準決のあと、吉岡(稔真)君が『尊敬する本田さんに優勝してほしい』と言ってくれた。地区(の違い)を越えた言葉だった」と振り返った。

 通算519勝。数字とともに、面倒見のいい人柄で親しまれる。レース後は、岡山だけでなく他地区の選手や関係者約250人が集った。「競輪学校で劣等生だった自分がここまでやれたのは、皆さんのおかげです」と感謝した。そして「努力すれば努力しただけ自分に返ってくる。そんな世界、それが競輪」と後輩にメッセージを残し、バンクを去った。

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