【ボート】尼崎の新鋭・加藤翔馬に熱視線 最終目標は「最年少での賞金王」

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 昨年12月19日に尼崎ボートで、地元の新鋭・加藤翔馬(19)=兵庫・115期・B1=がやってのけた。デビュー2年2カ月で待望の初優勝。強豪兵庫支部の将来を担う男が覚醒した。

 優勝戦は3号艇。課題にSを挙げるように、この節コンマ10台を決めたは初走だけ。2走目以降はコンマ20台より遅い仕掛けだったが、ファイナルは3カド選択からコンマ06の快ショット。「入ってると思ってSは本気で行きました。エンジン的に伸びていたし、勝つならダッシュ戦だと思って。Sも自信があった」とただ一つのチャンスを逃さずVを手にした。ただ「遅かったですね。デビュー2年以内を目標にしていたので」と、向上心の高さも見せつけた。

 この優勝以降、1着の数も明らかに増え、今期はデビュー5期目にして早くもA級初昇格(27日現在、勝率5・32)が視野に入っている。「まずは早くA級になりたい。なればG2とかグレードの高いレースを走らせてもらえると思う。そこでもまれて力を付けたい」と意気込んだ。

 またファンへのアピールポイントを聞くと「握って回るレース、スピードのあるまくり差しを見てほしいです。今はSが遅いのでまくり差しが多いですが、Sが安定したら自分から攻めて行けるようなレースがしたい。前節(2月末)からSが行けるようになってきたし、起こしやFに対する恐怖心もなくなってきた。スロー戦もようやく慣れてきました」と目を輝かせる。

 最終目標はデビュー当時から「最年少での賞金王」だが、「でもそれにつながるレースが今はできていない。だけどそこを目指して頑張ります」とキッパリ。あどけない表情が残る若武者が、“最年少”での記録達成と向き合う姿は勝負師そのもの。キラリ光る原石をこれからも追い続けたい。(関西ボート担当・西脇由利)

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