【ボート】菊地4年11カ月ぶりSG優勝

 「ボートレースオールスター・SG」(1日、福岡)

 2号艇の菊地孝平(35)=静岡・82期・A1=がコンマ09のSを決めて、1周1Mで差し切って優勝。SGの優勝は09年7月の若松オーシャンカップ以来3回目。優勝賞金3500万円を獲得するとともに、260万円相当の金メダルが授与された。2着は今村豊、3着は今垣光太郎で、それぞれ銀、銅メダルが授与された。

 自分を信じ、エンジンを信じた。過去2回は若松で制したように、福岡県は相性がいい。そんな自信もあったはずだ。「出足には自信があった。Sも自分の勘を信じていった」。コンマ09のトップスタートを決め、1周1Mで1号艇の今村豊が流れるのを見るや、すかさず差しハンドルを入れ、栄光のゴールへ突き進んだ。

 4年11カ月ぶりのSG優勝。「久々すぎて実感ないが、うれしいですね」と正直な感想を語る。なかなか結果を残せない日々に焦りを感じていたが、自らの気持ちを変えるためにひとつのテーマを掲げた。「淡々と、目の前のことをこなしていく」。すぐに巡ってきたチャンスは逃さなかった。「感謝しかない。ずっと信じてくれたファン、友達、親戚に『信じて良かった』と思ってもらいたかった。これでいい思いをさせてあげられるかな」とホッとした表情を浮かべる。

 初めて手にした金メダルには無邪気に喜んだ。それでも喜びだけに浸ることはない。「これで何かを変えるわけではなく、落ち着いて、地に足をつけて、目の前の一走を淡々とこなす」。4月に金子良昭がマスターズチャンピオンを制したように静岡勢は好調。いいムードの中でも菊地は自分を見失うことなく、地元・浜名湖での「SG・第24回グランドチャンピオン」(24~29日)に臨む。

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