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SG第25回賞金王決定戦 住之江ボート12R

中島SG初Vで

一気頂点獲り!!


2010/12/23 住之江ボート

                                   
▼SG第25回賞金王決定戦 住之江ボート12R
着順連番 選手名 住所進入 ST
1着 A 中島 孝平 福井 A 17
2着 B 石野 貴之 大阪 B 17
3着 C 今垣光太郎 石川 C 12
4着 D 湯川 浩司 大阪 D 15
5着 E 岡崎 恭裕 福岡 E 19
6着 @ 浜野谷憲吾 東京 @ 26

 2010年ボートレース界の頂上決戦・賞金王決定戦が23日、住之江ボート12Rで行われ、中島孝平(31)=84期・福井・A1=が2コースから豪快にまくって、悲願のSG初優勝。優勝賞金1億円を獲得し、年間賞金ランキングも1位を確定させた。2着は地元の石野貴之、3着は今垣光太郎。1番人気を集めた1号艇の浜野谷憲吾は痛恨のS遅れで6着に沈んだ。また、11Rで行われた賞金王シリーズ戦は、山崎智也が4カドからまくって快勝。07年の同大会(福岡)以来、3年ぶり6回目のSG優勝を飾った。

中島孝平

中島孝平

努力の輝きは黄金色

 

 寡黙な男が喜びを爆発させた。SG優勝戦で初めて、最初に通過したゴールライン。メッカに詰めかけた多くのボートファンの大声援に応えるように、中島は右こぶしを何度も天に突き上げた。

 

 賞金王決定戦初出場でいきなり頂点に立った。「今年は出来過ぎです。年間を通じ悪い時期が短かったのが良かった。(黄金のヘルメットは)重かったです」と、頂上決戦の覇者は笑顔で振り返った。

 

 浜野谷が遅れるのを確認すると、一気にまくり1M突き抜けた。「差しは考えなかった。2Mでバタついたけど、そこで抜かれなかったので(1着を)確信した。ドキドキはしてましたけど」。そして見事に栄冠をつかんだ。

 

 過去の失敗を見事に取り返した。「MB記念はものすごく情けないレースだったので、MBの二の舞だけは避けたかった」と振り返るのがMB記念の優勝戦。今回と同じようにスリットで先制したが、1Mで差しに切り替えて優勝を逃した。夏の蒲郡で味わった屈辱を、冬の住之江で力に変えてみせた。

 

 コツコツと真摯(しんし)にレースに取り組む努力家が大輪の花を咲かせた。「とにかくまじめな男。それが(中島の)一番いいところ」と同郷の先輩・石田政吾が評する。「あいつの努力を見てるから。僕以外なら孝平に勝ってほしかった」と、レースに敗れた今垣光太郎も福井支部の後輩を祝福した。

 

 「来年もここに」 福井に初めて金冠を持ち帰るニューヒーローは、早くも来年を見据えた。「周りの雰囲気も違うし、テンションも上がる。来年もここ(賞金王)で走りたい」。タイトルを手にしてひと回り成長する中島の2011年が今から楽しみだ。

 


中島孝平

1周2M

【12R優勝戦VTR】

 S展示と同じ123・456の進入。インの浜野谷がコンマ26とSで立ち遅れてしまう。2コースの中島が1M手前で浜野谷を抑え込んで先まくり。2Mを先取りした中島だが、やや外に流れてしまう。内を切り込んだ今垣に接近されたが、中島は2周1Mまでに伸び切って先頭に。そのまま押し切ってSG初優勝を飾った。2、3着争いは激戦に。2周2Mで湯川が今垣に突進、内を突いた石野が2番手に浮上。最終2Mで今垣が流れて湯川が迫ったが、今垣は3着を守った。

 

 

 

 

 

 

石野悔し〜2着「来年は1号艇で」

 今節快パワーで存在感を示した石野。2コース中島がまくり、絶好の差し場が開いたが、捕らえ切るまでには至らず。初戴冠はならなかった。それでも道中で追い上げ、2着で大一番を終えた。「スタートした時はやったと思いましたね。未熟でした。脚は6人の中で一番。力を出し切りました。来年は1号艇で迎えられるように頑張ります」。早くも気持ちを切り替え、来年の舞台を見据えていた。

 

今垣光太郎 3着

 1Mはあれしかなかった。道中2着はキープしておかないとダメですね。勝てなくて悔しいけど、孝平が勝ってくれたのは素直に祝福したい。賞金王決定戦を勝つことは、来年以降の夢として頑張っていく。

 

湯川浩司 4着

 すごい脚してました。パンチが利いていたし、伸びもすごかった。4号艇やったらおもしろかったのに。来年にいい目標ができました。

 

岡崎恭裕 5着

 コースが遠かったですね。今節は一般戦の4日間開催のようでした。優勝戦に乗れたので上出来 。

 

浜野谷魔さか6着痛恨のS遅れ…

  人気を集めた1号艇の浜野谷は、まさかのS遅れで6着に敗れた。「Sでタメ過ぎた。それに進入で水をもらって、それが気になってしまった…」とレース後は、さすがにショックを隠せない様子だった。02年もインから同じくS遅れで敗退。そのリベンジはならなかった。第1回(86年)の彦坂郁雄(引退)以来となる関東勢の賞金王決定戦制覇は、来年以降に持ち越しになった。

 

 

 

 

 中島孝平(なかじま・こうへい)1979年11月8日生まれ。31歳。福井県出身。身長160センチ、体重50キロ。三国高卒業後、84期生として99年5月三国でデビュー(5着)。初優勝は01年8月江戸川。SGは今回が初優勝。G1では07年7月三国MB大賞など優勝4回。的確なハンドルと粘り強い走りに定評。家族は妻と1男。生涯獲得賞金は5億8197万9840円。

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