【POG】トレチーメ正月の初戦から注目 兄はラブリーデイ&ボッケリーニ(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 18日の朝日杯FSはドルチェモア(牡、須貝)が好位から抜け出して、無傷の3連勝。母アユサンが桜花賞を制した時と同じ阪神芝1600mで母子G1制覇を決めた。大舞台で初コンビを組んだ坂井Jの堂々とした手綱さばきで、最後は着差以上に強い内容だった。今後の路線は未定だが、これまでのレース内容を見る限りは距離が延びても問題はなさそう。どのコースでも上手に立ち回れる器用さがあり、来春のさらなる活躍が楽しみだ。

 28日に行われるG1・ホープフルS(中山、芝2000m)。前回、掲載しなかった馬のなかで、気になる2頭をここでお伝えしたい。

 ヴェルテンベルク(牡、宮本)は重賞初挑戦だった前走の京都2歳Sで3着。師は「4角で大きな不利があったけど、そこからもう一度伸びてきた。追って味があるし、いい根性をしている」とポテンシャルを高く評価する。芝2000mの重賞の経験は大きな強み。昨年同レースを制した横山武Jの騎乗も魅力だし、スムーズなら侮れない一頭だ。

 ジュンツバメガエシ(牡、友道)は未勝利戦を勝った直後のG1挑戦になるが、前走の勝ちっぷりが良く成長力も感じる一頭。チャンピオンズCを制したジュンライトボルトと同じオーナー、鞍上で一発の魅力は十分だ。師は「まだ緩さはあるけど、新馬戦の頃と比べるとだいぶしっかりしてきた。長い距離が合うタイプだし、舞台はピッタリ。どんな走りをしてくれるか楽しみ」と期待を寄せた。

 今回の注目新馬は2023年の関西圏初の新馬戦・1月5日の中京・芝2000mを予定するトレチーメ(牡、中内田、父モーリス、母ポップコーンジャズ)。半兄にはG1を2勝したラブリーデイや有馬記念に出走するボッケリーニがいる良血馬だ。福永助手は「背中の感じはとてもいいです。ただ気性的に難しい面があり、(実戦で)トップスピードで走った時にどれだけ動けるかですね」と慎重な評価だが、まだレースまでに時間があり、今後の調教で大きく変わってくる可能性は十分にある。血統的な背景からもポテンシャルの高さは感じる一頭だけに、初戦から注目したい。(馬三郎栗東支局・塩手)

 

 2022年のPOGブログは今回が最後です。1年間どうもありがとうございました。来年もよろしくお願いします。  

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