【七夕賞】ボワラクテの鞍上・藤懸悲願へあと一歩

 「七夕賞・G3」(10日、福島)

 「重賞を勝てますように」。七夕の7日、デビュー6年目の藤懸に、短冊に書き込む言葉を聞くとそう返ってきた。コンビを組むヤマニンボワラクテはまさしく最高のパートナー。これまで全5勝を自らの手綱で挙げており、重賞でもAJCC5着、中日新聞杯4着と、あと一歩のところまで迫っている。

 普段にも増して、今回は重賞初Vに気合が入る。天皇賞・春こそ騎乗停止処分で乗ることができなかったが、馬主の計らいで再び鞍上に指名されたのだ。「オーナーの方が“藤懸で重賞を勝ちたい”とおっしゃっているそうですし、頑張りたいですね。ボワラクテはフランス語で“天の川”という意味なんですよ。勝ってドラマにしたい」。自らの手で、短冊の願いをかなえてみせる。

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